オリジナル
先日友達のお店に
オリジナルにこだわりを感じます
彼は今回、パック tシャツを
目的は、こんか tシャツがあったらと
売上金の寄付を、
すぐ買いましたね!
できることは無限にありますね
生地からみせてもらいました
ストーリーは好きですね
また自分も頑張ろと
いつもありがとうございます
shimauchi
彼の思いを
無地のTシャツというのは、各ブランドによってそれぞれ嗜好や売りが異なる。単純にこれが一番いい、これが最高峰であるというのは断言できない。made in USAの粗野でガシガシした風合いが好きな人もいれば、クリーンで透けのあるサラッとした質感がいいという人もいるだろう。だからこそ世の中にごまんと無地のTシャツが展開され、消費され続けている。
その中で、自分たちが求めるべきものとはどのようなものなのか。すべてはそれからである。使用する原綿がシーアイランドコットン、オーガニックコットンだの、使う糸は25番双糸だのヴィンテージの吊り網機だの並べ立ててもイメージと異なるものは必要のないものなのだ。要はは物作りは蘊蓄ではなく逆算である。目的に応じて素材と手段を選ぶのである。
ここで自分たちが大事にしたいことは3つある。
1つ目に上品でクリーンな質感、2つ目に毎日着たいと思える、着ることができる丈夫さ、3つ目にインナーとしても1枚でも成立する肉感である。これら3つの目的をもとに最適なバランスの取れたものが自分たちの求めるものである。
今回は、世界中のブランドから絶対的な信頼を得ている和歌山のニッターさん、カットソーブランドのディレクターにアドバイスをもらいながらそれを製品化することができた。
まず、原綿だが、例えばオーガニックコットンを使用すると聞こえはいいが、そのままだとオフホワイト、ナチュラルな風合いになりイメージとは違ってくる。オーガニックコットンというと肌触りがいいと勘違いしている人も多いが、収穫される綿自体の品質は変わらず、その栽培工程がオーガニックということに他ならない。普通に栽培された綿でも、残留農薬は極少量で、収穫されたものから科学的なテストなどでオーガニックかどうかを判別することは困難だと言われている。さらにサラシの白がイメージであれば、漂白してから化学薬品で染め上げると言うことになり、その時点でオーガニックの理念が破綻している。
今回は、超長綿を使用し、それをコンパクトヤーンという特殊な技術で紡績された糸を使用している。毛羽を伏せ、糸の内側に入れ込むことで通常の糸と比較して格段に毛羽が少なく光沢や滑らかさを出すことができるためにイメージにフィットする。
そしてその糸を編んで生地にしていくのだが、個人的にサイズスペックも非常に重要視していることからも吊り編機は使用していない。どちらかというとヴィンテージライクなものを目指すのであればふさわしいのかもしれないが、そうではない。むしろ、クリーンさを求めているので、生産性や安定性の観点でその選択肢に入らない。吊り編機といえば柔らかさがあるという特徴が売りだが、製品を触っていただければその辺りは吊り編機でなくても感じてもらうことができる。
また、肉感のバランスをとるために度詰にする。そうすることで編み地が動きにくくなる分、斜行や洗濯による縮みなどが軽減される。しかし、単純に度詰と言ってしまうとかなり堅牢でガシガシしたイメージなってしまうが、コンパクトヤーンによる毛羽のない綺麗な糸、また単糸であることで程よいゆるさもありながら透けがない適度な厚さの生地に仕上がっている。名前のある原綿にこだわるのももちろん意味のあることではあるが、結果的にはそれを糸にし、編んでいく工程を考えればその風合いを失わずに活かすための調整が非常に重要である。
最終的に予め余裕を持たせたスペックにしておいたものをサラシに製品染することで、サイズにブレがなくなる。ウィメンズは首回りのフライスを少し細めにしているが、メンズは逆に25mmとしっかりとり少し首の幅も狭めに設定している。上に何かを羽織った時に首回りが動かないように、かなり綿密に設定してある。ウィメンズの特徴は袖の長さにあり、少し長めにすることで主張しすぎることはないがデザインを感じることができる。1枚でも着やすく羽織の袖を邪魔しないシルエットになっている。
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